『BIOHAZARD THE DARKSIDE CHRONICLES』 片桐仁(ラーメンズ)×川田将央(カプコンプロデューサー)スペシャル対談

KATAGIRI and KAWATA Tried!!

――ゲーム終了後

片桐:いや〜あれ作るわけですもんね〜

川田:ちょっと緊張から解放されてどうですか?

片桐:いや〜、確実に肩こってますよ(笑)。ゲームプレイ中は体がずっと動いてますからね、僕(笑)。Wiiに慣れるまで難しいですね。

川田:確かに独特な操作感がありますからね、慣れるともう少しやりやすくなるんですけどね。

片桐:怖いんですよね、バイオハザードって・・・特に犬が怖いんだよ(笑)。ずーっと壁に向かって走っちゃうんですよ。

川田:目線が低いのでどうしても狙い難いんですよね。

片桐:映画でもまんまと出てましたもんね。これってどのくらい準備してできるものなんですか?

川田:だいたいこのタイトルで2年くらいですかね。

片桐:もう会社も何10人?いや、何100人くらいで作ってるんですか?

川田:そうですね、約100人がかりで制作していますね。

片桐:でもソフトで言ったら1本7000円くらいなものですもんね。

川田:制作している側だと高い価格だと思わない。でも買う側からすると相対的に商品価格が下がっている今の日本の状況、市場には合わなくなってきつつあるのかなと、ほんとに嗜好品っぽくなってきますよね。ほしい人はお金出して買ってくださいますけど、なかなかみんながゲームをいっぱい買ってくれたりする時代ではないですからね。最近ゲーム業界も厳しくなってきてますよね。

片桐:カプコンさんでもですか?

川田:やっぱり日本のみだと厳しいので、海外の市場も意識せざるを得ない。

片桐:このシリーズとして14,5年経つって事ですよね?続けるのって大変ですもんね?

川田:大変ですね〜、でもありがたいことに全世界のファンの方々からバイオハザードシリーズというのは熱烈に支持していただいてます。

片桐:アメリカが一番人気あるんですか?

川田:いや、もう今はアメリカもヨーロッパ諸国も同じくらい盛り上がっている感じですね。

片桐:外国の方やる人多そうですもんね。

川田:多いですね、バイオハザード5もゲームスタイルはバイオハザード2の頃から、変わって、より欧米市場を意識したスタイルになっているのかなと思います。

片桐:具体的に日本スタイルってどういうものなんですか?

川田:うーん、日本スタイルというか…もともとアドベンチャー形式の探索型サバイバルゲームと、我々は位置付けていたのですが、バイオ5はシューティング寄りで、銃で敵を撃退しましょうという、エンターテイメント性を重視して作っています。そういうこともあってワールドワイドで発展できているんじゃないかなと考えています。本作「ダークサイド・クロニクルズ」は、さらにシンプルなゲーム性と作りこんだ映像と音楽を楽しんでもらうゲームを目指しました。。

片桐:たくさんの人が制作に関わって2年かかってね。買ったらやり尽くさなければダメですね。ちなみにコレクターズだと何が付いてくるんですか?

川田:これはCDとDVDが付いてきます。

片桐:先ほど見せていただいたPVですかね?

川田:はいそうですね、DVDはいままで制作したPVが入っていて、CDにはサントラの一部が付いています。

片桐:サントラはどういう感じなんですか?

川田:あまり普段はやらないんですけど、今回は生オケで収録したBGMがありますので、それをセレクトして今回のサントラCDとしてまとめてあります。

片桐:じゃあ音はいいんですね?

川田:自信もって、「はい」と言わせていただきます(笑)。安いものではないのでDVD、CD含め、ぜひ!遊び尽くしてほしいですね

片桐:昔から考えたら、これほどの内容で、あれほどのビジュアルで安く感じますけどね。

川田:そう言っていただけると我々としてはすごくありがたいですね。

片桐:それこそこの前、ソフトは違うんですけどプレステ2と3があって、両方で同じゲームのシリーズが違うものをやっている人がいて、画面がぜんぜん違うんですよね。技術がどんどん先に行っちゃっているから、その分作るほうも大変だろうな〜、って勝手に思ってたんですけどね。面白さってそこじゃ無くなっちゃってきているせいで、最近昔のゲームがリバイバルされてますもんね。

川田:ハードの進化もすごくて、バイオハザード2は携帯機のPSPでも遊ぶことができますからね。

片桐:あれね、バッテリーがね、すぐね(笑)。しかし、ドラマのシーンが途中で入るところとか映画観ているようですもんね。

川田:やはりひと昔前と違って、スタッフの職能というか、やらなければいけないところがどんどん細分化されていってますね 、先ほどイベントのシーンとか見ていただきましたが、あそこだけを担当するスタッフもいますが、ほとんど映画制作のような行程ですよ。

片桐:いや、そうですよね。あれに関してはゲームで動かされる訳ではないから、もうCGで映画を作っているようなものですもんね。

川田:演出にしてもカメラワークにしても、映画って言うところを目指して作れる部分ではありますからね。

片桐:これって実際に動いたりするモデルさんとかいるんですか?

川田:実際に役者の方に動いてもらってます。

片桐:なんかつけてモーション起こしちゃう感じですよね?それは日本でやるんですか?

川田:日本でやる場合もありますし、海外の場合もありますね。

片桐:昔のゲームに比べて、芝居の幅がすごい増えている感じがする。少しずつできる事が増えている分、細かい芝居を入れているんだろうなっていう感じはありましたね。

川田:昔はすごく人間っぽい動きができると「すごい!すごい!」みたいなところがあったんですけど、最近はもっと進化していて、じゃあどんな個性を持った人間なんだ?というところが求められているようになっています。

片桐:こうなったときに海外のオーバーアクションがいいんですよね?

川田:そうですね、実際海外のスタッフ使ってモーションを撮るときとかは、オーバーというかアメリカ人ならではって言うところを目的に撮りますからね。

片桐:上半身の動きすごいですもんね(笑)。

川田:だから、将来片桐さんならではの動きがほしいときには、僕のほうからオファーさせていただくかも知れないです。

片桐:(笑)、あーそうですかー、いいですね〜そんなのあったら(笑)。

川田:個人的な考えではあるんですけど、ゲームでは人を笑わせる事がすごく難しいのかなって思ってるんですよ。人の感情で一番訴えるのが難しいのが「笑い」っていうのを聞いた事がありますので。そういう意味でも「 笑い」の世界でずっと活躍されている片桐さんってすごいなって思いますね。

片桐:そうですよね、アニメでも結構難しくしてるなって思うときがあって、漫画で面白くてもアニメで同じ事やったら面白くないとか、やはり「間」なんでしょうね?タイミングと。あと、カット割りもあるでしょうしね〜

川田:今後ゲームでも「笑い」がテーマになることもあるんじゃないかと思うんですけども。

片桐:う〜ん、まぁ一番迷ってますからね、僕がね、そういうことで言うと。

――全(笑)

片桐:いや、ほんとに(笑)。舞台でやっていると面白いんですけど、一回編集が入ってO.A.で見ると笑えないっていう事が多々あって、もちろん逆もあるんですよ。映像のために作って、映像入れたほうが面白い事もあるんですけど、ことコントに関しては、映像で間を作ってもらわなくちゃいけないとか、そうすると編集なので、きっと作ってやるものなんですよね。

川田:難しいですね〜

片桐:でもCGの顔で笑いを作るってすごいですね。表情のちょっとした動きって計算して作っていっても難しいですからね。人間無意識でやってる事って相当多いですからね。

川田:ちょっと話が脱線するかも知れないんですけど、舞台での演技の仕方とテレビでの演技の仕方って違うものなんですか?

片桐:やっぱりお客さんがいるかいないかが一番大きくて、テレビでも公開番組でしたら、舞台と同じにやっているんですけど、でもO.A.でみると割りと間延びして見えたりする事とかよくありますね。呼吸というか、こういうテンションだなっていうのを体で感じて、やっぱりちょっとずつ違うんですよね。笑いのシーンでは割とカッチリこのタイミングで!っていうのが決まっているのですけど、やっぱり笑いの量が多かったら「笑い待ち」とかしたりするのって、やっぱり体感的なものなんでしょうね。

川田:やはりライブ感みたいな、そういうのがあるんですね。ゲームではお客さんと一体感を作るのは難しいですからね。お客さんがいないところでゲームを作ってパッケージングして小売店の方に販売してもらうという流れなので。お客さんの反応を見ながら制作できると、もっと違うのかもしれませんが。

片桐:それこそネットとかで突発的な事が起こればいいんですけどね。

川田:ネットで「ニコニコ動画」っていうのがあるんですけど、あれのコメントっていうのは、ある種ライブに近いものかなって思います。

片桐:インターネットはそういうの進めてますもんね。

川田:なんかぜんぜん「ダークサイド・クロニクルズ」と違う話しをちゃって申し訳ないです。僕が外してどうすんだっていうね(笑)。

片桐:しかし、カメラワークもすごいっすよね、まさに目線の感じですよね?

川田:あれもものすごく開発スタッフが苦労して作ったんです。

片桐:そうですよね、人間は同じ方向ずっと見てる訳ではないですからね。

川田:もうちょっと改良点というか、今後の課題は残されてはいるとは思うんですけど、新しい提案ができたかなと思ってます。

片桐:最初はあのカメラワークに「酔うわ〜」って思いましたもん(笑)。

川田:実際プレイしてみて酔いました?

片桐:いや実際酔ってはいないんですけど(笑)、最初はこうあまりの情報量に・・・(笑)

川田:確かにどんなゲームでも最初にやるときは緊張しますし、何したらいいのかというところでの受身の部分というのが躊躇を作ってしまいますけどね。ただまぁ1、2回繰り返し遊んでもらうと慣れますよ。今回このゲームはアドベンチャーゲームと違って繰り返し遊んでもらいたいなということも念頭に入れていますので、繰り返し遊ぶことでいろいろな方に見つけてもらえる物があるんじゃないかなと思います。

片桐:協力プレイもありますし、やりこみもすごいと。行き先が分かれているシーンがありましたけど、進むところによってストーリーが変わってくるんですか?

川田:そうですね、状況が変わってきますので、「じゃあ次遊ぶときはあっちから行ってみよう」とかそういう遊び方ができますね。

片桐:言っても大人用向けですもんね、これ。17歳以上だから高2くらいからですもんね。

――片桐さん自分のお子さんがこういうのやられてたらどうしますか?

片桐:そりゃ(ゾンビを)殺せっていいますよ多分(笑)殺せ殺せ!!って(笑)

川田:今お子さんいらっしゃるんですか?

片桐:今幼稚園生で、もうほんとにWii買ってくれとか言ってますよ。

川田:ぜひ買っていただきたいですね。ゲーム業界の今後に貢献していただけると。

片桐:Wiiはゲームだけじゃないですもんね?なんか一度コンテンツにでましたよ、そうWiiドラマに出たんですけど、Wii貰えなくて・・・

――全(爆笑)

片桐:貰えるかも知れないっすよ、って言われてて貰えなかったから「あ、そっか・・・」って・・・。でもいいんです。買います、はい。今後のバイオハザードは今までみたいなアドベンチャー性のも続いて、主に2つに分かれていく感じですか?

川田:アドベンチャー性というかこのシリーズとは別にですね、ナンバリングタイトルとしてバイオハザード5が去年発売されましたけど、この先もおそらく続くだろうと思いますし、もしかしたらまた別の派生タイトルみたいなものも出てくるかもしれません。

片桐:川田さん何年くらいバイオハザードに関わられているんですか?

川田:ここ5年くらいプロデュースで関わっていますが、もっと前にデザイナーとして制作してたタイトルもありますからずいぶん経ちますね。入社して14年くらいなんですけども、

片桐:ああ、じゃあもうバイオ1が出るちょっと前くらいですね。

川田:バイオ1は参加していないのですが、バグチェックしている画面がすごくて「面白そうなゲームを作ってるなぁ」って見ていたんです。あれからもう10年以上経つわけですね。そろそろ何か新しいタイトルを立ち上げたいですね。

――では笑いの動きがほしいときには是非また

――全(笑)

川田:バイオハザードで必要かどうかは、恐怖のゲームですのでちょっと違うかも知れませんけど(笑)でもいつかはゲームもそっちの方向に進んでいけるようになるんじゃないかなとは思いますね。

片桐:今までのお笑いじゃないものが作れると思いますけどね、こっちはこっちで実績がありますから。

川田:やっぱり笑っているときって気持ちいいですからね、幸福感ありますしね。

片桐:まぁ怖い後のほっとしたっていうのも笑いの一つだとも思いますけどね。緊張と緩和でありますからね。

川田:ぜひその時にはまたお願いします!

片桐:是非やらせてください、そういうのができたら。ほんとに(笑)

Profile

BHDCジャケットイメージ

バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ

対応ハード:Wii(ランキングのみWi-Fi対応)
発売日:好評発売中(2010年1月14日発売)
ジャンル:ホラーガンシューティング
プレイ人数:1〜2人
製作:カプコン
開発:キャビア
CEROレーティング:D(17才以上対象)

希望小売価格:
通常版:7,340円(税込)
コレクターズパッケージ:8,390円(税込)

Story

2002年、製薬会社アンブレラは事実上破壊し、バイオハザード(生物災害)そのものが忘れ去られようとしていた。そんな中、元アンブレラの研究者が南米の小国で、ハヴィエ・ヒダルゴという男と接触を持ったという情報が入る。任務の為、南米に向かったレオンはそこで過去に出会った恐怖と再び向かいことになる・・・。

Profile

対談イメージ

左:片桐仁
右:川田将央(バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ プロデューサー)

片桐仁:1973年11月27日生まれ、埼玉県出身。
多摩美術大学時代に小林賢太郎と共にラーメンズを結成。99年、NHK「爆笑オンエアバトル」に第1回から参加し、人気を博す。以後、舞台を中心に活動を続け、独自の世界を確立した。ソロとしてテレビ、映画などに出演するかたわら、舞台での客演も多数。文章にもその個性と才能を発揮し、雑誌やwebでの連載を持っている。

川田将央
数々の『バイオハザード』シリーズの現場を指揮するプロデューサー。 『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』(Wii) 、『バイオハザード4 Wiiエディション』(Wii) などを手がける。 最新作『バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ』(Wii)が好評発売中。

Link

2010年1月14日(発売中)

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