佐藤礼央 × 信藤三雄 スペシャル対談

いまの世の中がきらいなんだよね(信藤三雄) me tooです(佐藤礼央)

信:なんだろう、僕はいまの世の中がきらいなんだよね。

佐:me tooです。

――どういうところがですか?

信:やっぱり、お金を持っている人が偉かったりするとこかな。いわゆる「いい人」はお金もちになれない気がする。いい人、誠実な人、人を裏切らない人、愛がある人がちゃんと世間的に評価される、そういう時代じゃなきゃおかしいって思う。

佐:信藤さんが生きてきた中で、そういう時代はありました?

信:全体としてはないと思う。
一昨年、アフリカの伝統的な生活をしている部族のところに行ったら、2日も3日もお祭りをやってたの。みんなで踊って、歌って。その祭のために、その人たちの人生はあるというか。本来こうなんだよな、と思った。実際に尊敬されている人が村長になってるし。そういう人たちの方が全然幸せじゃんって思えましたね。
いつの時代からなんだろうね、変なパワーゲームみたいなところに身を置かれるようになったのは。なんか、幸せ感が薄い世の中ですよね。そのことについて、皆考えればいいのにって思います。

――佐藤さんが思う「幸せな世界」とは?

佐:もっと露骨な感じかな。一つの生き方だけがいい、とかじゃなくて、もっと自分の思うままにいろんな人が居たり、いろんな考え方が在って、責めたりしない。いろんな人がいっぱいいる世の中がいいなって思います。雑多な世界がいいな。

音楽の行方

対談風景05

信:音楽はどこに行くんですかね。

佐:僕も同じことを思っていました。iTunesみたいなのができたり、どんどん音楽の形が変化していますね。信藤さんはどんなふうになっていくと思われますか?

信:全ての音楽をフラットに聴けるというか、そういう状況になってる気がします。
世間的な評価ってあるじゃないですか。たとえば、絶対音感っていうものに皆すごく価値をおいているけど、それって西洋音楽的な尺度で、民族音楽的にいうと絶対音感じゃなくて、ユニゾンとかすごく心地良い。コーランもそうだし。西洋音楽的じゃないものは、すごく魅力的に聴こえるな。僕はいわゆる常識とか、皆が信仰しているものに対して疑うようにできているんですよ。

佐:僕の家にはテレビがなくて、ときどき床屋さんとかでテレビを見ると全然知らない人がしゃべってるのでびっくりします。紅白歌合戦は『のど自慢』に見えちゃいました(笑)。

信:いいですね(笑)。

写真の楽しみ

――佐藤さんも写真をよく撮られるそうですね。

佐:はい。5秒ごとに自動で写真を撮る設定にして首から提げて一日中歩くとか。ものすごい量になって(笑)。パソコンに入れてて面白いやつといらないやつを振り分けてるんです。

信:ノーファインダーで撮った写真はいいんですよね。

佐:そんな風に撮ると、想像外の思いもよらない写真が撮れることがあって面白いです。

信:絶対面白い写真になっていますよね。

――信藤さんはお仕事以外で写真を撮られますか?

信:スナップはあるけど、そんなに撮らないな。あ、携帯では撮るか。

佐:写真って本当に面白いですよね。

信:楽しいですね。

佐:写真って本当に面白いですよね。

せっかくの機会なのでお互いの写真を撮り合うことにしました。

写真撮影01   写真撮影02   写真撮影03
  • 信藤三雄(Photo by Leo Sato)
    信藤三雄(Photo by Leo Sato)
  • 佐藤礼央(Photo by Mitsuo Shindo)
    佐藤礼央(Photo by Mitsuo Shindo)
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Profile

脚本・監督:SABU

佐藤礼央/Leo Sato(左)

作曲家。1981年生まれ。東京都在住。青山学院大学在学中より、音楽レーベル”Sound+Light”を立ち上げる。自身の作品制作の他にも、CM、テレビ、WEBなどの音楽を数多く手掛ける。2009年にはETUDE LLP.の立ち上げに携わり個展や映像のサウンドデザインなど活動の幅を広げている。
<代表作>
『NOTE:』2005年
『白い壁の赤いビーズ』2006年
『She will still keep dreaming』2010年

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信藤三雄/Mitsuo Shindo(右)

アートディレクター/フォトグラファー/書道家/空間プロデューサー/映像ディレクター。85年、コンテムポラリー・プロダクション設立。松任谷由実、ピチカート・ファイヴ、Mr.Children、MISIA、元ちとせなど、これまで手掛けたレコード&CDジャケット数は1000枚にせまる。08年以降、自身の新境地である書を表現手法として多くの作品を作り続けており、個展の開催等活動を広げている。

Release

佐藤礼央/Leo Sato
NEW ALUBM
『Kodemari Merry』
2010年4月20日発売予定

「収録曲」
01.Kodemari/コデマリ
02.A girl playing with light/光と遊ぶ少女 
03.Satellite/永遠に続く夜
04.Night sky/空飛ぶ魔法使い 
05.She smiles with the sun/彼女の声 
06.Toko/ほくろのある女の子
07.Shake a bell/恋するゾウさん
08.Walk/散歩
09.Dancing heart/真昼の庭
10.Kitchen/星の降る夜
11.Imaginary friends/透明な指輪
12.Crowd/白昼夢
13.Plant collection/妖精
14.Hanging Gardens/空中庭園
15.Sheep/羊
16.Head over heels/ピアノを弾く女
17.Everything spins around us /周り続けるその中で
18.Reuniting/再会
19.Tokyo/空白の夢 
20.Merry/雪の降る朝 

Movie

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