〈web2.0〉という言葉が話題になってから随分経った。この言葉には、力が中央だけに偏らないで消費者が主体的に参画できる状況、というニュアンスが含まれている。これは今のミニコミの活性化された状況にも当てはまるのではないか。
そこで今までの「ミニコミ」に付きまとうマニアのためのメディアというイメージとは違い、開かれた誌面作りを目指し、また商業誌とほぼ変わらない体裁で制作されている印象を受ける4誌の制作者を集め、座談会を企画した。
いわゆる「ミニコミ好き」に向けた情報ではなく、これまであまり「ミニコミ」に興味を持っていなかったユーザーにこそ届けたい。そんな思いで、より開かれた〈ミニコミ2.0〉を目指す制作者の言葉が、出版不況に突き刺さる!
■宇野常寛
1978年生まれ。企画ユニット「第二次惑星開発委員会」主宰。『PLANETS』編集長。2008年、批評家として『ゼロ年代の想像力』(早川書房)を上梓し、話題をさらう。ミニコミながら全国規模で展開され、商業誌に匹敵する『PLANETS』をほぼ独裁体制で推し進める敏腕の編集者でもある。
■橋本倫史
1982年生まれ。『HB』編集発行人。ミニコミらしからぬ独自の切り口で編集された特集記事に定評がある。また、ZAZEN BOYSのアメリカツアーにカメラマンとして同行し、ルポルタージュを同誌で掲載したり、『en-taxi』でライターを務めたりとその活躍は多岐に渡る。
■黒瀬陽平
1983年生まれ。美術家。アニメ評論家。見開き1ページを一つのコンテンツの単位とし、様々な批評家を登場させるという新しいスタイルの批評誌『Review House』の編集委員。東浩紀・責任編集の批評誌『思想地図』(日本放送出版協会)に公募論文が掲載されたことで一気に注目される。
■武田俊(司会進行)
1986年生まれ。KAI-YOU代表。『界遊』編集発行人。「世界と遊ぶ文芸誌」をキーワードに紙の上での表現の在り方を問う。表現を通じた「対話」をテーマとし、そのコンテンツ内容は文芸誌でありながらマンガ・アニメから食文化・お笑い・女子高生までと多種多様。イベント企画/司会、ライターも務める。歌人。










