O JUNの個展『O JUNの山』が、3月24日(水)から4月24日(土)までミヅマアートギャラリーにて開催される。
O JUNはこれまで紙にガッシュやパステル等の素材を使った作品を多く制作してきたが、今展ではこれまでまとめて発表する事のなかった油彩の新作を中心に展示。メインとなる200号のキャンバスを上下2枚組み合わせた大作(390x250cm)では、平面へのこだわりはそのままに絵画的手法や画材を変えるなど実験的なアプローチによって現れるモチーフの表情の変化に着目しつつ、その背後に隠された真相を暴き出す。
これまで、ニュースや新聞で目にした事件や光景に由来するモチーフを明るい色で描き、その「不穏な存在感」が作品の特徴といわれてきた。しかし、今回は作品表面を暗くし、コントラスト、配色、混色、配置の妙など絵画を成立させるためのポジティブな要素を排除した上で、より輝く作品の実現を図っている。
また、柳田國男の『山の人生』の世界観が作品に影響しているという作家の、タイトルにその名を冠したドローイング群を小部屋に展示。急に翳ったかと思えば光が当たる、木立がうっそうとする山。海のようにはっきりと二分できない山と、そこに生きる様々な生業につく人々、山に姿を消した人々などの記録は、神秘や空想の世界よりもはるかにもの深い隠れた現実を露呈する。O JUNはそうした山の存在に自分自身を重ねているのかのようだ。
作品の明度を追求し、平面上のズレに悠々と身を任せるO JUNの新たな世界に足を踏み入れてみてはいかが。
![]()
O JUN『山の人生 - 第1日』2009年
紙に鉛筆、クレヨン 50x50cm 撮影:宮島径
(c)O JUN Courtesy Mizuma Art Gallery
O JUN 展『O JUNの山』
2010年3月24日(水)〜4月24日(土)11:00〜19:00
休廊日:日曜、月曜、祝日
会場:ミヅマアートギャラリー
関連リンク
ミヅマアートギャラリー
O JUN